韓国の冷麺店では、運ばれてきた冷麺にスタッフがハサミを入れてくれる光景がおなじみです。一方、盛岡冷麺はそのままの長さで出てくるのが一般的。同じ冷麺なのに、なぜ「切る・切らない」が分かれるのでしょうか。
韓国で冷麺にハサミを入れる理由
韓国の冷麺、とくにでんぷん主体の咸興(ハムフン)式の麺は、非常に長くて強靭。噛み切るのも一苦労なほどのコシがあるため、食べやすいようにハサミで数回切ってから食べるのが定番になりました。韓国の食卓では、焼肉やキムチを切るのにもハサミを使うので、麺を切ることにも抵抗がないのです。
「長い麺は長寿の象徴」だから切らない?
一方で、韓国でも「麺の長さは長寿の象徴。切らずに食べたい」という人もいます。誕生日や祝いの席で長い麺を食べる習慣は、日本の年越しそばにも通じる考え方。切るか切らないかは、実は今も人それぞれなのです。
盛岡冷麺は「切らない」のが基本
盛岡冷麺は、小麦粉と馬鈴薯でんぷんの麺で、韓国のでんぷん麺ほどは長く強靭ではありません。噛めばしっかり噛み切れるコシなので、そのままの長さを箸で持ち上げて、コシを味わいながら食べるのが盛岡流。長い麺をすする楽しさも、盛岡冷麺の魅力のうちです(盛岡冷麺と韓国冷麺の違い)。
食べやすさのコツ
長い麺を上手に食べるコツは、一度にたくさんつかまないこと。箸で少量ずつ持ち上げ、スープにくぐらせてから口に運ぶと、コシを楽しみながらスマートに食べられます。辛いスープの日は、はねに注意して(美味しい食べ方のコラムも参考に)。
「切らない」コシを、ぜひ体感を
東京冷麺の麺は盛岡から直送した特製麺。冷麺(盛岡系)900円で、噛み切れるのにしっかり弾む、盛岡冷麺ならではのコシを味わってみてください。
